酒モン ゲットだぜ!!

  酒を飲んでいて遭遇・捕獲した酔っぱらいのモンスター達、略して「酒モン」について綴っていくブログ

酒を飲んでいて遭遇したモンスター達について綴っていくブログです。 長編・短編・色々とございます。

立ち話のおっさん

今回は九条(大阪市西区)で

飲んでる時に捕獲した

酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)   

の話だ。

 

その日、いつものように

色んなことが嫌になった僕は、

自宅近くのホルモン屋で昼間から飲んでいた。

2軒目は、ラーメン屋に行き、

おつまみチャーシューと餃子で

飲んだろかしらん、と思い、

大通りの横断歩道を渡っている時、

向こうから知ってるおっさんが歩いてきた。

そのおっさんは船舶関係の仕事をしている

50代のおっさんで、以前、

九条の飲み屋で隣り合わせて

軽く話をしたのだが、その後も

九条の様々な店で出くわし、

話をしていくうちに、

いつの間にか、友達のようになっていた。

おっさんも僕に気付いて

話し掛けてきたのだが、

昼間なのに仕事もせず、赤い顔で、

だらしなく酔っ払っていた。

いや、それは僕も全くの同罪なんやけど。

 

おっさんと道端で

よく行く店の常連さんの噂話などを

15分ほどした後に、おっさんは言った。

 

「こんな道端で立ち話もなんやから、

   そこの立ち飲み屋に行こうや。」

 

いや、おっさん!

そこに行ってもどうせ立ち話や!

 

でも、まぁ、行ったんやけどね。

 

今回捕獲した酒モン

・誤解タイプ

・レア度・・・☆☆☆

僕を産んだ人の夫のおっさん

今回は京都の実家で捕獲した

酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)   

の話だ。

 

そのおっさんは、

僕を約10ヶ月もの長い間、

お腹の中に居候させてくれ、

お腹から出てきて以降も、

ミルクを飲んだ後に背中をトントンして

ゲップをさせてくれたりと、

色々と世話を焼いてくれた女性の夫だった。

簡単に言えば、僕の父親だ。

いや、別に字数を稼ぎたかったわけではなく、

照れ隠しのようなものです。

 

今から約10年前のある日、

久しぶりに実家に帰って、

両親と一緒に夕食を食べていた。

うちの両親はすごくおしゃべりで、

母親の作ったおかずを食べながら、

みんなでビールを飲み、

3人で3時間くらい延々と喋っていた。

父親は途中から日本酒になり、

さらにブランデーを飲む、という、

フルコースを満喫していた。

 

ご存知の通り、僕はドラえもんが大好きだ。

いや、ご存知じゃないかもしれないが、

そうなのだ。

そして、ご存知の通り、

僕は淡路(大阪市東淀川区)が大好きだ。

これはこのブログの読者ならご存知だと思う。

この2つの好きなものには実は繋がりがある。

母親の勤め先が淡路駅の近くで、

僕は小さい頃からよく行っていた。

そして、ドラえもんの映画の1作目である

のび太の恐竜」を、

僕は淡路駅の映画館「淡路東宝」で、

母親と一緒に観ているのだ。

その後も、4作目くらいまでは、

淡路東宝で、母親と一緒に観たはずだ。

その日から20年以上の月日が経ち、

のび太の恐竜」のリメイク版が

公開されることになった。

これは絶対に淡路東宝で見たい!と

思った僕は、友人を誘って、

わざわざ淡路まで観に行った。

20数年ぶりに訪れた淡路東宝だったが、

客席は綺麗になっていたものの、

階段の手すりなどはおそらく当時のままで、

懐かしくて、正直、泣きそうだった。

 

そして、前述の親子3人で飲んでいる日に

このことを母親に話した。

母親も、そうやったなぁ、懐かしいなぁ、

あんたが小学校低学年の頃やったな、

あの頃のあんたは可愛いかったなぁ、

まだあの映画館あるんやなぁ、と

懐かしい思い出に浸り、

少し目も潤んでいた。

だが、このいい雰囲気の中、

かなり酔っ払っていた父が急に口を挟んだ。

ドラえもん のび太の恐竜って

    おかしいやろ!」

父親はなぜか怒っている。

え?  なんで?

僕が聞くと父は

「主役はドラえもんのび太

    どっちやねん!

    サザエさん、マスオの恐竜とか、 

    絶対にないやろ!」

と、さらに怒りをこめて言い放った。

 

そらないけど!

このええ感じの時に言わんでもええがな!

 

その後も父親は、

ゲゲゲの鬼太郎  猫娘の恐竜とかない!」

とか、

「ポパイ  オリーブの恐竜とかない!」

とか、ずっと怒っていた。

そんな父親が他界して、6度目の夏が来た。

まだ生きてるわ!

「僕を産んだおばはん」と同じオチを使うな!

 

※淡路東宝は2017年に閉館しました。

   

今回捕獲した酒モン

・誤解タイプ

・レア度・・・☆☆☆

ハマるおっさん

今回は阿波座大阪市西区)で

飲んでる時に捕獲した

酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)

の話である。

 

その居酒屋は、

たこ焼きがメインのお店だった。

ある日、その店で、たこ焼きをつまみに

店内のテレビを見ながら

ビールを飲んでいると、

40代のサラリーマンらしき二人組が

近くに座った。

会話の内容からして、

おそらく久しぶりに会った

同級生の感じだった。

二人はもうすでにどこかの店で

飲んできているようで、

そこそこテンションが高かった。

そして、下記のような会話を始めた。

男A「中学の中庭にあった池って、

           どのくらい深かったんかな?」

男B「知らんわ!  ハマったことないし!」

男A「あの駅の横を流れてた川って、

           たしか、かなり深くなかった?」

男B「知らんわ! ハマったことないし!」

男A「お前、俺が貸したスラムダンク

           全然返してくれへんかったよな?」

男B「しゃーないわ!

           あれにはハマってもうたし!」

 

なにその綺麗な三段オチ?

2人でネタ合わせしてから来たん?

 

 

今回捕獲した酒モン

・高揚タイプ

・レア度・・・☆☆

四足歩行のおっさん

あけましておめでとうございます。

本年も「酒モン ゲットだぜ!!」を

よろしくお願いいたします。

今年も出来るだけ多くの

酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)を

捕獲できるよう、精進して参る所存です。

まぁ、濃い店に飲みに行くだけなんですけど。

 

さて、新年一発目の更新ということで、

弁天町(大阪市港区)で捕獲した

干支にまつわるおっさんをご紹介します。

弁天町は国道43号線中央大通りという

大通りが交わる交差点があり、

高層ホテルなんかもあったりして、

一見、無機質な街に見えるのだが、

大通りから一本裏に入ると

昔からやっている、いい感じの飲み屋も多い。

今回は、そんな弁天町の餃子屋さんで

飲んでいる時の話だ。その餃子屋さんは

個人営業の小さな餃子屋さんで、

すぐ近くに超有名店があり、

店もお世辞にもきれいとは言えないのだが、

常に繁盛していた。

餃子にご飯とスープが付いた

定食もあるのだが、

ほとんどの客がビールと餃子を頼み、

テレビを見ながらグダグダ飲んでいる

という店だった。

その日も、店内には僕を含め、

数名のおっさんが、

餃子をあてにビールを飲んでいたが、

しばらくすると、

隣の席で飲んでいたおっさんが

満を持して、僕に話し掛けてきた。

いや、満を持してたかどうかは知らんけど。 

 

「昔はあんなに元気やったのに、

 最近は体のあちこちが痛くてな。」

おっさんは哀しげな顔で言う。

ただ、こっちは

おっさんの「昔」を知らないし、

「最近」も知らない。

というか、さっきこの店に入った時に

産まれて初めて見たので、

なんて返答したらいいのか困ったが、

そうなんですか?

どこが痛いんですか?

と聞いてみた。

すると、おっさんは、

「寒くなると、とにかく後ろ足が痛くてな。」

と人類の進化に逆行することを言いだした。

 

聞き間違えかな?と思い、

え? 左足ですか?

と聞きなおすとおっさんは、

「いや、後ろ足や。」

と真顔で返答する。

 

え? じゃあこれは何ですか?

とおっさんの手を指さすと、

「手や。」

と平然と答えた。

それは前足と違うんかい!

と、こっちも意地になり、

右足はどっちですか?

と聞くと、

「こっちや」

と、おっさんは自分の右足を指さす。

それで痛いのはどっちの足なんですか?

と聞くと、

「後ろ足や」

と即答する。

らちが明かないので、

もう、このおっさんは

後ろ足が痛いということで、

僕も納得することにした。

 

おっさんの帰り際に、

念のためおっさんの下半身を確認したが、

ケンタウロスみたいにはなっていなかった。

なってくれてたら、納得できたのに。

 

え?

干支にまつわるおっさんって、

四足歩行がイノシシとまつわってるってこと?

全然、まつわってないけど。  

 

今回捕獲した酒モン

・誤解タイプ

・レア度・・・☆☆☆

僕というおっさん

おそらく今年最後の更新となるので、

今回は特別編として、僕自身が

酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)

になった時の話を書こうと思う。

いや、何も特別やないし、

誰も望んでないねんけど。

 

僕は基本、酔うと眠くなるタイプで、

意識がなくなって暴れたり、

他人にからんでいったりはしないのだが、

気を許した親友と飲んだ時、

ごくたま〜に酒モンになっているようだ。

なっているようだ、と伝聞推定形なのは、

そうなった時は全く記憶がないからだ。

何があったのかを覚えていないので、

その時のことを自分目線では書けないので、

一緒に飲んでいた親友から聞いた話を元に、

その親友の目線で書くことにする。

以下の文章はその親友目線で書いているので、

「俺」は親友の一人称、

「友人」は僕のことだと思って、

読んでください。

 

ある日、俺は高校時代の友人と

半年ぶりくらいに飲むことになり、

飲んだ後にお互いの家に帰りやすい、

ということで淡路駅大阪市東淀川区)で

集合した。

いつものようにたわいもないことを

喋りながら、グダグダ飲んでいたのだが、

3軒目の店に突入した時、

徐々に友人がモンスター化していった。

元々、その友人はコンプレックスの塊のような

人間で、その日も酔った勢いで、

いい大学を出て大企業に就職している友達や、

医者になった知り合いのことをひがんで、

「あいつら、社会的地位があって、

    金も持ってるかもしれんけど、

    今までに一本の落語も書いてへん

    ダメ人間や!

 落語を書いたことがないあんな奴ら、

 生きてる意味もない!

    全員、死んだらええねん!」

と、聞く人が聞いたら

即入院をすすめられるようなことを

口走っていた。ここまでくらいは、

この友人と飲んでいる時には

たまにあるのだが、

この日は体調が悪かったのか、

その後、いつもにも増して酔っ払い、

さっきまで怒りモードだったくせに、

急にポロポロと泣き出した。

そして、

「俺、今までドラえもん

 こんなに色んなものをもらってきたのに、

 まだ何も返せてない。

 死ぬまでにドラえもんに恩返ししないと。」

と泣きながら語っていた。

 

いや、知らんし!

ドラえもんもお前からの

恩返しは期待してへんし!

 

そして、その日から約半年後、

またその友人と飲むことになった。

淡路駅に集合していつもの店に飲みに行き、

上に書いたエピソードと

ほぼ同じプロセスをたどった後、

友人は、

「俺、今までプロレスに

 こんなに色んなものをもらってきたのに、

 まだ何も返せてない。

 死ぬまでにプロレスに恩返ししないと。」

と泣きながら語っていた。

 

もうええって!

勝手に恩返ししといて!

 

 

以上です。 

書いてて、ゾッとした。

僕、大丈夫なんか!?

 

今日捕獲した酒モン(自分)

・悲哀タイプ

・レア度・・・☆☆☆☆

新幹線のおっさん

このブログは、

酒モン(酒を飲んでて遭遇したモンスター)

を捕獲した記録を集めた

文化人類学的にも貴重な資料ですが、

今回はその中でも非常にレアケースの

新幹線内で捕獲した酒モンの話だ。

 

その日、東京で仕事があった僕は、

新大阪から新幹線に乗り、向かっていた。

車内はそれほど混んでなく、

自由席の2人席の奥に座り、

スマホYouTubeを開き、

昔のプロレスを見ていた。

ちなみに、その日によって色々見るが、

いつも必ず見るのが

天龍 VS ランディ・サベージである。

 

そうこうしているうちに名古屋に着き、

人が乗ってきたが、

その中に新幹線のおっさんはいた。

サラリーマンには全く見えない

そのおっさんは、弁当と缶ビール数本を抱え、

東京までの車内で飲む気満々の様子だった。

車内はそこまで混んでいなかったのだが、

おっさんはなぜか僕の隣に座ってきた。

え? なんで? そっちの3人席の端っこが

空いてるで、と思ったが、

貴重な新幹線内での酒モンを

捕獲するチャンスだと思い、

おっさんの様子を伺うことにした。

 

おっさんは、新幹線が走り出してすぐに、

缶ビールを開け、すごい勢いで、

1本目を飲み干した。

さらに弁当を開け、それを食べながら

2本目・3本目とグイグイ飲んでいた。

そして、おもむろに席を立ち、

前の車両に向かった。

しばらく帰ってこないので、

飲み過ぎでトイレにでも籠っているのかな?

と思っていたら、缶ビールを数本抱えて

帰ってきた。

どうやら、車内販売が自分の席まで

回ってくるのを待ち切れず、

前の方の車両まで探しに行ったみたいだ。

 

「飲む?」

と、いきなりおっさんは缶ビールを

差し出してきた。いきなりのことに、

え!?

と驚くと、おっさんはこう言った。

「さっきから、こっちのことを

    気にしてたでしょ?

    飲みたいんじゃないの?」

 

僕が気になってたのはビールじゃなく、

おっさんなのだが、断る理由もなく、

いただくことにした。

おっさんは僕の携帯の画面を

見ていたようで、

「プロレス好きなの?」

と聞いてきた。

そうなんです、と答えると、

「お兄さんがこっちの様子を伺ってるから、

    俺もお兄さんの様子を

    伺ってあげようかなと思って。

    それで、お兄さんの携帯の画面を

    見てたんだ。」

と、理屈はよく分からないが、

とにかく「様子伺いの御返杯」をいただいた。

そして、おっさんは

「お兄さんはどこに行くの?」

と聞いてきたので、

東京です、と答えると、

「え〜っ、それは奇遇だな!

   俺も同じ方向だ!」

と喜んだ。

 

おっさん!

これは東京行きの新幹線やから、

全員が同じ方向や!

車内で一人だけ博多行きやったら怖いわ!

 

その後、おっさんは缶ビールを2本飲み、

イビキをかきながら寝始めた。

東京駅に着いた時、おっさんは僕に

「じゃあ、元気でね。

    次回もお楽しみに!」

と言って去っていった。

 

次回?

次回あるん?

誰かの刺客?

 

 

今日捕獲した酒モン

・迷走タイプ

・レア度・・・☆☆☆

 

google以上のおっさん

今回は準ホームグラウンドの

新開地(神戸市兵庫区)の路上で出会った

酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)

の話だ。

 

その日、新開地で、

友人と二人で昼間から飲んでいた。

半分屋台みたいなホルモン屋から、

ボートレース好きで賑わう立ち飲み屋へと

2軒ハシゴし、ここらで小休止として、

コーヒーを飲もうかという話になった。

僕はマクドナルドにでも

行くつもりだったのだが、友人が、

「この辺にホットケーキの美味しい喫茶店

    あるらしいねん。そこ行かへん?」

と魅力的な提案をしてきた。

甘いものが食べたかった僕は大賛成し、

その店に行くことになった。

友人は「じゃあ、ちょっと場所を調べるわ」

と、交差点で立ち止まり、

携帯を取り出して、

流行りの音声検索をした。

いや、流行ってるのかどうか知らんけど。

 

「新開地   ホットケーキ   場所」

と、友人が大きな声で携帯に言ったその瞬間、

後ろにいた、片手に缶ビール、

片手にボートレースの新聞を持った

フル装備のおっさんが

「その横断歩道を渡って、2本目の道を左!」

と言って、千鳥足で去って行った。

その約2秒後、友人の携帯電話に

お店の情報が表示されたが、

おっさんの言った場所で合っていた。

 

最先端技術を駆使したスマホはこの瞬間、

ボートレースに夢中な

昼から飲んでいるおっさんに

完敗したのだった。

このおっさんが後の

スティーブ・ジョブズである。

彼がアップル社を創業する

4年前の出来事である。

嘘である。

 

 

今日捕獲した酒モン

・高揚タイプ

・レア度・・・☆☆☆