酒モン ゲットだぜ!!

  酒を飲んでいて遭遇・捕獲した酔っぱらいのモンスター達、略して「酒モン」について綴っていくブログ

酒を飲んでいて遭遇したモンスター達について綴っていくブログです。 長編・短編・色々とございます。

僕というおっさん

おそらく今年最後の更新となるので、

今回は特別編として、僕自身が

酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)

になった時の話を書こうと思う。

いや、何も特別やないし、

誰も望んでないねんけど。

 

僕は基本、酔うと眠くなるタイプで、

意識がなくなって暴れたり、

他人にからんでいったりはしないのだが、

気を許した親友と飲んだ時、

ごくたま〜に酒モンになっているようだ。

なっているようだ、と伝聞推定形なのは、

そうなった時は全く記憶がないからだ。

何があったのかを覚えていないので、

その時のことを自分目線では書けないので、

一緒に飲んでいた親友から聞いた話を元に、

その親友の目線で書くことにする。

以下の文章はその親友目線で書いているので、

「俺」は親友の一人称、

「友人」は僕のことだと思って、

読んでください。

 

ある日、俺は高校時代の友人と

半年ぶりくらいに飲むことになり、

飲んだ後にお互いの家に帰りやすい、

ということで淡路駅大阪市東淀川区)で

集合した。

いつものようにたわいもないことを

喋りながら、グダグダ飲んでいたのだが、

3軒目の店に突入した時、

徐々に友人がモンスター化していった。

元々、その友人はコンプレックスの塊のような

人間で、その日も酔った勢いで、

いい大学を出て大企業に就職している友達や、

医者になった知り合いのことをひがんで、

「あいつら、社会的地位があって、

    金も持ってるかもしれんけど、

    今までに一本の落語も書いてへん

    ダメ人間や!

 落語を書いたことがないあんな奴ら、

 生きてる意味もない!

    全員、死んだらええねん!」

と、聞く人が聞いたら

即入院をすすめられるようなことを

口走っていた。ここまでくらいは、

この友人と飲んでいる時には

たまにあるのだが、

この日は体調が悪かったのか、

その後、いつもにも増して酔っ払い、

さっきまで怒りモードだったくせに、

急にポロポロと泣き出した。

そして、

「俺、今までドラえもん

 こんなに色んなものをもらってきたのに、

 まだ何も返せてない。

 死ぬまでにドラえもんに恩返ししないと。」

と泣きながら語っていた。

 

いや、知らんし!

ドラえもんもお前からの

恩返しは期待してへんし!

 

そして、その日から約半年後、

またその友人と飲むことになった。

淡路駅に集合していつもの店に飲みに行き、

上に書いたエピソードと

ほぼ同じプロセスをたどった後、

友人は、

「俺、今までプロレスに

 こんなに色んなものをもらってきたのに、

 まだ何も返せてない。

 死ぬまでにプロレスに恩返ししないと。」

と泣きながら語っていた。

 

もうええって!

勝手に恩返ししといて!

 

 

以上です。 

書いてて、ゾッとした。

僕、大丈夫なんか!?

 

今日捕獲した酒モン(自分)

・悲哀タイプ

・レア度・・・☆☆☆☆