酒モン(酒を飲んでて捕獲したモンスター)
の話だ。
ただ、今回の酒モンの話は、
昔の競馬の知識がないと
全く意味が分からないので、
競馬のことが分からない人は、
なんとなくの雰囲気でお楽しみください。
石橋は全く碁盤の目じゃない街に、
ええ感じの居酒屋がひしめき合ってる街で、
家から30分以上掛かるのに、
一時期、重点パトロール地域に
指定していた。
その日は夕方に仕事が終わってから
石橋に移動し、焼鳥屋で飲んでいた。
店内のテレビでは、週末にある
競馬のG1レースの話をしていた。
初めての店での1人飲みで、
誰も話をする人がいないので、
とりあえずテレビを見ながら飲んでいると、
隣のおっさんが話しかけてきた。
「競馬、好きなん?」
多分、僕が熱心に競馬の番組を
見ているように見えたのだろう。
見ているように見えたって、
変やけど、他に表現のしようがないから
我慢してください。それはさておき、
「昔はすごく好きやったんですけど、
最近は全く見てないです。」
と、僕は答える。
「そうなんや。昔っていつくらい?
どの馬が好きやったん?」
と聞かれたので、
競馬が好きだったのは
今から20年以上前だということ、
好きな馬は色々いるが、
一番はミスターシービーだと伝える。
「え!? 俺もミスターシービー、
めっちゃ好きやで!」
おっさんは本当に嬉しそうに言った。
そこからミスターシービー談義で
小一時間ほど、かなり盛り上がった。
店のスタッフの人も店にいた他のお客さんも
全く意味が分からないので、
みんな、引きまくっていた。
そして、酔いがまわってきたおっさんは、
出てたら、確実に勝ってたと思うわ」
と、競馬を知ってる人なら、
確実に鼻で笑うような
とんでもないことを言い出した。
その後、おっさんは、
こういうレース展開になったはずという
話をはじめた。
ミスターシービーが出走した
その年の凱旋門賞は、スタート直後から
アスコットエイトが逃げる展開。
1周目の坂の下りまでは、
そして、坂の上りから、
青い帽子のミスターシービーが仕掛ける。
外から一気に上がっていくミスターシービー、
4コーナーで先頭に立つと、そのまま
おさえて、ゴール!
おっさん、そのレース展開は、
アスコットエイトなんて、
前走が桂川特別やぞ!
凱旋門賞って獲得賞金いくらで出れるねん!
でも、ルドルフに負ける前の、
神懸かってた時の
4歳のミスターシービーと吉永のコンビなら
勝てたかもな、とちょっとだけ思った。
今回捕獲した酒モン
・高揚タイプ
・レア度・・・☆☆